「オリジナルグッズ」と「コラボ商品」の違い

アニメやキャラクターのデザインが施されたアイテムは、日々様々な形でリリースされています。
しかし、中には「オリジナルグッズ」「アニメグッズ」「キャラクターグッズ」「コラボアイテム」「コラボ商品」とアイテムによって表現の方法が異なっています。

それでは、「コラボ」と「グッズ」とは一体どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、その「コラボ商品」と「オリジナルグッズ」の違いと定義についてお答えします。

 

「オリジナルグッズ」と「コラボ商品」に共通していること

”違い”に触れる前に、大前提のそれぞれに共通していることから整理します。

 

共通点1 許可を得た商品化であること

これらの商品は、アニメやキャラクターを使用できる”商品化許諾”を得て、商品化されたものです。

世の中には、アニメやキャラクターのデザインが施された商品が数多く流通しています。
しかし中には使用許諾を得ずに無断で商品化されているものもあります。

使用をオープンにしているものや、収益を目的としないものなら可といった条件のものもありますが、基本的には無断で使用することはNGです。

 

商品化許諾とは

商品化許諾とは、アニメやキャラクターの使用することを「ライセンス」として管理するIPホルダーに許可を得ることです。
許可を得る際には、「商品化権許諾契約」や「キャラクター商品化ライセンス契約」といった契約を締結する必要があります。

※ライセンスは、作品の媒体の形や国・地域によってIPホルダーが異なるケースがあります。

 

共通点2 作品のファンに喜んでもらうものであること

好きな作品の商品は、作品のファンにとって喜ばしいものである必要があります。
商品をもつ、または商品が作れる事業者が「コラボ」または「グッズ」をリリースしたくても、基本的にはファンが喜ばない商品は実現しません。

それは、IPホルダーが作品をブランドとして守り、ファンが喜び続けるために管理しているからに他なりません。

 

オリジナルグッズとコラボ商品の違い

グッズとコラボの違いについて言語化する前に、それぞれの商品を見てみましょう。

オリジナルグッズ

ジャンプショップ限定】ONE PIECE アクリルスタンドキーチェーン - 株式会社ツインクル

コラボ商品

「milky×ワンピース」アクリルスタンド 11個入り-不二家公式ネットショップ「ファミリータウン」

 

違いは「複数のブランドや要素」が絡むもの

コラボ商品がオリジナルグッズと異なる点は、「複数のブランドや要素が共演」したものであるということです。
上記のグッズの事例でいえば、

オリジナルグッズ:ONEPIECE(ワンピース)のアクリルスタンド
コラボ商品:ONEPIECE(ワンピース)と不二家がコラボしたアクリルスタンド

であり、同じONEPIECE(ワンピース)のデザインを用いたアクリルスタンドという形のものでも、
不二家という要素が絡んだ別のもの、これがコラボ商品といえます。

 

オリジナルグッズに多い商材

今回アクリルスタンドの事例を用いてコラボ商品とオリジナルグッズの違いをご説明しましたが、
オリジナルグッズとして多くリリースされている商材には偏りがあります。

【オリジナルグッズに多い商材】
  • アクリルスタンド
  • 缶バッチ
  • シール/ステッカー
  • キーホルダー
  • クリアファイル

ファンとしても、推し活グッズとして馴染みがあり、かつ安価で手に取ることができるアイテムです。

一方、上記のようなオリジナルグッズを販売する側としても、取り入れやすいのも事実としてあります。

  • 原価が低い=販売されている値段が安価
  • 一回あたりの製造ロットが小さい
  • 発注から納品までのリードタイムが短い

このようなオリジナルグッズは、すでに取り扱っているショップが多いことや、
作品公式ショップなどをもつ人気作品だと自ら商品化していたりと、
なかなか商品化できないのが現状です。

 

コラボ商品の魅力

オリジナルグッズは、手軽さやコレクションできる点がメリットである一方、
コラボ商品は「複数のブランドや要素が共演」することで、独自の魅力が生まれます。

限定性の高さ

コラボが期間限定や数量限定であることから、手に入れた際の喜びや達成感が大きくなります。

独創性

異なる要素が組み合わさることで、新しいデザインや機能が生まれることがあります。

話題性

コラボ商品は多くの人々が興味を持ち、友人や家族と共有する話題になることがあります。

 

まとめ

ファンにとっては、オリジナルグッズでもコラボ商品でも作品が身近に感じられるものは嬉しいものです。
オリジナルグッズ、コラボ商品それぞれに良さがあります。

コラボ商品を作る際には、オリジナルグッズの動向を追いつつ、ファンが喜ぶものを作っていきましょう。

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