大丸心斎橋店の開業300周年を記念し、手塚治虫氏の不朽の名作『火の鳥』との特別なコラボレーションが実現しました。心斎橋の地に深く刻まれた「孔雀」と「鳳凰」の歴史、そして何度も危機を乗り越えてきた百貨店の歩みが、時空を超える『火の鳥』の物語と共鳴します。館内を彩る装飾や、遊び心あふれる「おとな様ランチ」など、ファン必見の見どころをご担当の福島さんに伺いました。

300年、心斎橋と共に。不屈の精神で紡ぐ「義」の歴史

──まずは、大丸松坂屋百貨店について教えてください。

福島さん:1726年、大阪・心斎橋に呉服店「松屋」として創業しました。1908年には陳列式の百貨店方式を採用し、明治末期~大正にかけ取扱商品を多様化させていきます。また、食堂の新設や店頭に女性販売員を配置するなど、近代的な百貨店として進化していきました。1933年にはヴォーリズ設計の壮麗な館が竣工。2019年の本館建て替えでもその意匠を継承し、「世界が憧れる、心斎橋へ。」というコンセプトのもと新たな価値を提供しています。2026年には、歩み続けて300年という大きな節目を迎えます。

心斎橋筋呉服店松屋『摂津名所図解』
明治36年大阪店 出典:Jフロントリテイリング史料館

孔雀から鳳凰へ、そして火の鳥へ。100年の時を超えて共鳴する「不死の願い」

──コラボに至った経緯を教えてください

福島さん:1925年(大正14年) 大丸心斎橋店の店舗拡張の際に設置された、現在も心斎橋筋中央玄関に残る孔雀レリーフ。木造店舗焼失からの再建を願い“不死鳥”を発注したところ、貴重で珍重される“孔雀”が提案されたというエピソードが残っています。

2019年、本館建替えグランドオープンの際には、名和晃平氏によるアート作品 「鳳凰(Ho/Oh)」が誕生。レリーフ発注時のエピソードを元に、幻となった“不死鳥”を東洋の“鳳凰”になぞらえ制作されました。この想いを引き継ぐと同時に、日本らしさ、大丸らしさを発信するべく、世界的に注目される日本のポップカルチャーに着目。 この流れから、手塚治虫氏の『火の鳥』とのコラボが実現いたしました。

2019年(令和元年)86年ぶりに本館を建替えグランドオープン

──”不死鳥”、””鳳凰”、そして日本のポップカルチャー。『火の鳥』とのコラボは運命的に感じますね。

福島さん:そうなんです。『火の鳥』は、古代から未来へ時空を超えて、人類と地球の歴史を見守り続ける不死の鳥が登場する、手塚治虫氏の名作です。大丸の幾度となく危機を迎えても何度も立ち上がり、今日まで続けてきたという歴史に繋がりを感じました。

伝統の「のれん」から「おとな様ランチ」まで。五感で楽しむ『火の鳥』の世界

──今回のコラボの目玉、注目ポイントはなんですか?

福島さん:3月6日(金)〜4月2日(木)の期間中、心斎橋筋中央玄関にオリジナルのれんが掲揚されます!実はのれんは、江戸時代から営業中であることや店名を示す看板としての役割もありました。特に、藍染めされた紺色ののれんは、呉服屋としての格や信頼の証でもあったんです。掲揚は、大丸心斎橋店の従業員が印袢纏(しるしばんてん)を着用して毎朝行います。その他にも、館内装飾など、制定された記念ロゴが館内各所で登場します!

オリジナルのれん掲揚

さらに、3月6日(金)〜31日(火)に13の喫茶・レストランで提供される「春のおとな様ランチ」では、オリジナル旗のルックスがお楽しみいただけます。

トゥッフェ テラスイート 「トゥッフェの春ハルランチプレート」
ぷれじでんと千房 「春薫コース」

──他にも、今回のコラボで伝えたいことはありますか?

福島さん:今回のコラボを記念して、大丸心斎橋店のWEBマガジン 「DELIGHT JOURNAL」にて手塚るみ子氏のインタビュー記事を公開しています。『火の鳥』の魅力や、大丸心斎橋店での思い出、父である手塚治虫氏とのエピソードなど、見どころ満載です!

──最後に皆様にメッセージをお願いします!

福島さん:特設サイトでは『火の鳥』のアニメーションを起用した特別ムービーもご覧いただけます! ナレーションをしていただいたのは、大阪出身のファッションデザイナー、コシノヒロコ氏です。作品のファンの皆さまにも大丸心斎橋店開業300周年を楽しんでいただきたいと思っております。

歴史展示企画 「ひとます博物館~ここにしかない百貨の軌跡~」も開催

■期間:3月6日(金)〜4月1日(水)
■場所:本館1階 御堂筋側イベントスペース、各階エスカレーター前ほか

本館内13カ所で展開する「ひとます」の空間を巡りながら、300年の歴史を辿る展示企画。江戸時代の店先を再現したブースや当時を描く浮世絵、明治期にノベルティとして配布していたすごろくや引札(チラシ)、大正~昭和期の広告ポスターなど、貴重な史料やデジタル技術を活かした展示まで、様々な角度から大丸心斎橋店の軌跡をご覧いただきます。

双六の実物展示
「『大』マーク看板 フォトスポット」

まとめ

大丸心斎橋店の象徴である孔雀や鳳凰と、手塚治虫氏の『火の鳥』が見事に融合した、歴史の重みを感じさせる素晴らしいコラボレーションです。開業300周年という節目にふさわしい、心斎橋の地ならではの体験をぜひお楽しみください。