市町村・自治体とアニメのコラボ事例まとめ

いまやアニメコラボは商品やサービスの事例にとどまらず、公的機関との事例も一般的になっています。
なかでも市町村とのコラボは近年増加傾向にあり、コラボ理由、コラボ方法も多種多様。
また、「聖地巡礼」という言葉もポピュラーになり、アニメと市町村の繋がりは重要視されています。
今回はそんな市町村・自治体とのアニメコラボ事例を、地域別にまとめました。

【北海道・東北】

北海道釧路市×邪神ちゃんドロップキック

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2020年〜2022年

「邪神ちゃんドロップキック」は、クラウドファンディングやふるさと納税を利用してアニメ製作費を募る異色のプロモーションを行う作品。
実際に、2022年7月から9月にかけて、北海道千歳市、帯広市、富良野市、長崎県南島原市とのコラボを実施した。
なかでも釧路市では、2020年にふるさと納税による寄附を募り、目標金額の3,000万円を達成。
その結果、2022年8月10日に、「邪神ちゃんドロップキックX『釧路編』」と題した特別編が北海道内で放映された。

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青森県平川市×じいさんばあさん若返る

  • コラボ理由:作者の出身地、作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年4月〜

市役所前にあるモニュメントへの特別ラッピングや市内にオリジナルデザインのポスターが掲示されるなど、市全体をあげたコラボとなっている。。
さらに、平川市内を走る弘南鉄道ではラッピング列車も運行。
平川市、弘前フィルムコミッション、株式会社KADOKAWAの3団体による共同プロモーションだ。

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【関東】

東京都立川市×怪獣8号

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年4月26日~6月30日

主人公 日比野カフカが入隊を志す「日本防衛隊」。その基地のひとつが立川にあることをきっかけに実現したコラボだ。
「防衛隊員の休日」というテーマで、立川市内の各施施設に、怪獣8号の等身大フィギュアやキャラクター等身大パネルが設置された。
また、POP UP SHOPでは、「怪獣8号×立川市」のために描き下ろされたイラストを使用した限定グッズも販売。
その他、デジタルスタンプラリーも実施された。

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神奈川県小田原市×MFゴースト2nd season

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年11月1日~2025年1月31日

『MFゴースト』は、『頭文字D(イニシャルディー)』の作者しげの秀一が描く、実在する公道でのカーレースバトル漫画。
この作品に、小田原市の公道はもちろん、小田原城を始めとしたさまざまな街並みや飲食店などがたくさん登場することからコラボが実現した。
なかでも注目の企画が、デジタルスタンプラリー。小田原城をはじめ、市内の観光スポットや小田原の歴史文化を感じられる街かど博物館などを巡り、コンプリートすれば素敵なプレゼントをゲットできる。その他、MFゴーストの立体3Dマシンが出現したり、オリジナルフォトフレームで記念撮影できたりと、様々な企画が催されている。

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栃木県足利市×刀剣乱舞-ONLINE-

  • コラボ理由:作品の一部に関連性あり
  • コラボ実施年:2022年2月11日~3月27日

足利美術館で開催される企画展「足利市制100周年記念特別展“戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠に-”」。この企画に山姥切国広が展示されることを記念し、『刀剣乱舞-ONLINE-』とのコラボが実現。美術館でのコラボとしては、等身大パネルの展示やコラボ記念グッズの販売など。また、足利市では市内周遊スタンプラリーが実施された。

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神奈川県横須賀市×スローループ

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2022年1月7日~3月31日

一般社団法人横須賀市観光協会とサブカル活用推進委員会の共催によるコラボ。
市内の店舗や商店街、釣具店などにコラボポスターが掲出され、聖地として盛り上げられた。
さらに、ストラップやどら焼きなど、横須賀の店舗と横須賀オリジナルコラボグッズも販売された。

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埼玉県飯能市×ヤマノススメ

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2017年5月27日、28日

「ヤマノススメ」は、飯能市在住のキャラクターが登山を通して友情を深める作品。天覧山や飯能河原、商店街などの飯能市の風景が随所に登場する。
今回のコラボ「ヤマノススメウオーク」は、対象コースのウォーキングに参加しスタンプを集めれば、「ヤマノススメ」描き下ろしノベルティ(初日ステッカー、2日目クリアファイル)がプレゼントされるというもの。大会は、5・10・15・20・30kmの5コースから選択可能だ。

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【中部・甲信越】

山梨県韮崎市×紙兎ロペ

  • コラボ理由:キャラクターの好物の名物であることから
  • コラボ実施年:2023年4月14日~2025年3月31日

紙兎ロペの大好物は、韮崎市の名物でもある「カリカリ梅」。それを知った韮崎市側が制作会社にコラボを持ちかけ、見事実現した。
コラボ内容は、現状オリジナルストーリーの動画公開と紙兎ロペフォトスポットの設置だが、今後さらに企画が増えていくのだそう。

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岐阜県岐阜市×小市民シリーズ

  • コラボ理由:作品のモデル
  • コラボ実施年:2024年10月5日〜11月10日

「小市民シリーズ」の舞台となる木良市が、岐阜市をモデルにしていることから実現した。
これは岐阜市とJR東海による企画で、タイトルは「小市民シリーズ×JR東海 コラボキャンペーンin2024秋」。岐阜市内をめぐる「謎解きスタンプラリー」、市内のお店とコラボした「岐阜市スイーツめぐり」などが催された。
また、岐阜市内の各所にパネルやフラッグなどが設置され、聖地として人気となった。

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三重県熊野市×凪のあすから

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年1月13日〜

「凪のあすから」がアニメ放送開始から10周年を記念したコラボ。スペシャルトークショーでは主演声優や監督、シリーズ構成などが登場し、熊野市ならではの聖地を絡めたトークを行った。他にも、10周年記念展やコラボルーム、さらには聖地巡礼マップが配布され、多くのファンで賑わったという。

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愛知県豊橋市×負けヒロインが多すぎる!

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年9月29日〜12月25日

JR東海による「推し旅」の一環によるコラボで、2023年の第1弾、2024年3月、4月の第2弾に続く第3弾。タイトルの「負けヒロインのボイスが多すぎる」の通り、アニメに登場する聖地をめぐれば、限定ボイスドラマを聴くことができる。全種類コンプリートすれば、オリジナルカードをゲット!
その他、壁画装飾や改札前フラッグなどの装飾、オリジナルグッズ販売も催された。

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愛知県春日井市×聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-

  • コラボ理由:登場キャラにまつわることから
  • コラボ実施年:不明

「聖剣伝説 Legend of Mana」の原作、ゲーム、アニメに登場する人気マスコットキャラクター「サボテン君」。春日井市がサボテンを名産にしており、「サボテンのまち春日井」としていることから、コラボが実現した。コラボ内容は、出演声優によるバスアナウンス、サボテン君デザインマンホールの作成など。

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長野県松本市×秘密結社 鷹の爪

  • コラボ理由:不明
  • コラボ実施年:2024年11月〜

2024年11月に耐震工事が完了した旧開智学校のリニューアルオープンを機に、「秘密結社 鷹の爪」とコラボが決定。長野県松本市の冬季観光シティプロモーションのキャラクターとして起用され、冬の観光シーズンを盛り上げる役を担うこととなった。コラボにあたり特設サイトが設置されるほか、5本のコラボレーション動画が公開される。その他、旧開智学校の特別音声ガイド、限定コラボグッズの販売なども催された。

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【関西】

京都府宇治市×響け!ユーフォニアム

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年3月25日〜4月12日

宇治市に所在している京都アニメーションと連携した、紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクトの一環。
宇治市を舞台とした「響け!ユーフォニアム」シリーズと「源氏物語・宇治十帖」の世界がコラボし、「響け!ユーフォニアム3」のキャラクターたちが、平安時代の装束を身にまとい、楽器を手にしたオリジナル描き下ろしイラストが公開された。
イラスト公開に伴い、特製ステッカーや待受画像が配れる商店街フェスタやイラストパネルの設置も実施された。

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京都府京都市×有頂天家族

  • コラボ理由:作品の舞台/アニメ開始10周年
  • コラボ実施年:2024年3月30日~12月26日

アニメ「有頂天家族」は京都を舞台にしており、2017年1月には「京都特別親善大使」に就任した作品。
今回は放送開始10周年を記念して、京都の伝統産業「京友禅」等とコラボしたグッズを販売する。また、グッズ販売に合わせて、株式会社ツクリエによる京都市内を巡るスタンプラリー「TVアニメ『有頂天家族』放送10周年記念 京巡りスタンプラリー」も実施。5つのスタンプを集めると、ここでしか入手できない、描きおろしイラストを使用した「限定クリアファイル」がプレゼントされる。

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和歌山県和歌山市×サマータイムレンダ

  • コラボ理由:作品の舞台/TVアニメ化
  • コラボ実施年:不明

「サマータイムレンダ」は、和歌山市の友ヶ島をモデルとした「日都ヶ島」を舞台にしたタイムリープSFサスペンス。メインキャラクターの「小舟潮」は、和歌山市初となる「和歌山市アニメ観光大使」にも就任している。
本コラボは、コラボ乗船記念券や“サマータイムレンダ巡りきっぷ”の発売など、交通機関との関わりが中心。さらに、和歌山市民図書館では、「あの夏が帰ってくる!」と題し、「サマータイムレンダ」展も実施された。

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【中国・四国】

山口県宇部市×新世紀エヴァンゲリオン

  • コラボ理由:監督の出身地
  • コラボ実施年:2024年10月4日〜2025年1月19日(第4弾)、複数年にわたって実施

2021年から、「まちじゅうエヴァンゲリオン」と題したイベントを開催している山口県宇部市。
第4弾は、第3弾に続くとして、「トリビュート彫刻デザイン案コンテスト」を実施。デザイン画を募集、審査し、結果選ばれた最優秀作品を鋳造彫刻として宇部市に設置する。また、人気キャラクター・葛城ミサト(CV:三石琴乃)が山口県宇部市の観光スポットを紹介する宇部回遊サウンドツアーも見どころの一つ。その他、オリジナル謎解きゲームやグルメフェアなど、街全体を挙げたイベントが複数回開催される。

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岡山県倉敷市×おでかけ子ザメ

  • コラボ理由:制作会社が倉敷市にあるため
  • コラボ実施年:2024年9月17日~12月31日

倉敷市に地方スタジオを展開する株式会社ENGI。そんなENGIが制作するアニメ「おでかけ子ザメ」と倉敷市がコラボし、オリジナルご当地グッズとフォトパネルを制作した。子ザメちゃんが倉敷市の特産品であるマスカットや桃、デニムを身に着け、倉敷美観地区や鷲羽山、円通寺へ「おでかけ」している様子となっている。市内5か所で限定販売され、うち3か所にはフォトパネルも設置される。

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鳥取県岩美町×free!

  • コラボ理由:不明
  • コラボ実施年:2024年4月1日~2025年3月31日

メインビジュアルは、京都アニメーション制作の限定描き下ろし。岩美町限定グッズや特典、さらに、キャラクターと記念撮影できるARコンテンツで楽しむことができる。町内の宿泊・飲食施設の利用者には、オリジナルポストカードがプレゼントされる。

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香川県観音寺市×結城友奈は勇者である

  • コラボ理由:作品の舞台のモデル
  • コラボ実施年:2024年11月8日~12月8日(第5弾のスタンプラリー)

第5弾となる2024年のコラボのメインは、観音寺市のホテルでの作品舞台コラボイベント。『(仮)勇者部活動報告-反省会の章-』と題し、主要キャストや監督、脚本家が登壇する。スタンプラリーや舞台探訪マップなど、作品と市内観光を同時に楽しめる企画も多い。スタンプラリーには描き下ろしイラストが使われ、全種類制覇すると限定グッズがプレゼントされる。

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【九州・沖縄】

長崎県佐世保市×艦隊これくしょん

  • コラボ理由:作品にまつわる街のため
  • コラボ実施年:2023年6月9日~6月11日

C2機関佐世保本遠征「艦これ」公式コラボ【Operation SASEBO Expedition 2023】と題し、3日間にわたりイベントが開催された。すでに2018年10月、2019年9月、2023年2月と3度コラボしており、この回が4度目となる。海上自衛隊佐世保地方総監部とコラボした艦娘音頭大会や、スタンプラリー、フルラッピング車両の運行など、官民交えて様々な企画が実施された。

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佐賀県唐津市×ゾンビランドサガ

  • コラボ理由:作品の舞台
  • コラボ実施年:2024年12月1日〜2025年3月31日

2019年にコラボして以来となる、2度目のコラボ。「すきっちゃん!からチュッ」というテーマのもと、唐津オリジナルブランドロゴ「KARACHU」の新規描き下ろしイラストによる周遊スタンプラリーの開催と、唐津への「愛」が込められた楽曲とミュージックビデオが公開された。スタンプラリーは、唐津城や道の駅、ボートレース場など計8か所。すべて集めると景品をゲットできる。

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佐賀県(唐津市)×おそ松さん

  • コラボ理由:アニメタイトルとの関連性
  • コラボ実施年:

「虹の松原」や松のつく名産品、松のつく地名など、実はたくさんの松がある佐賀県唐津市。アニメタイトルにも「松」があることから、まさかのコラボが実現した。「さが松り~佐賀も最高!!!!!!~」と題し、佐賀県唐津市では様々なイベントが開催。認定証や非売品ポスターが貰えるスタンプラリーや、ラッピングバスなど、いたるところで6つ子が登場する。さらに、唐津市の商店街にショップ「さが松マート」もオープン。今回の為に描き下ろされた限定イラストが描かれたグッズなどが販売される。

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市町村・自治体とアニメのコラボまとめ

市町村・自治体とアニメコラボには以下のような特徴がありました。

  • コラボ理由で最も多いのは、アニメの舞台となっていること。その他、作者や監督の出身地、作中のアイテムの名産地などがありました。
  • 市町村とのコラボの最大の特徴は、地域をあげてのスタンプラリーができること。お店や観光名所も巻き込み、観光客を招くことができます。
  • 年単位のコラボも多く、企業とのコラボより長期間で実施される傾向があります。また、1度だけでなく、2度、3度とコラボすることも。

いかがでしたでしょうか。同様のコラボを検討している場合、ぜひ参考にしてみてください。

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