日本のアニメ映画興行収入トップ10を完全解説!
「あれ、結局日本のアニメ映画で一番売れたのってなんだったっけ」
こんな質問をされたら、あなたは即答できますか?「アニメ○○が興行収入の記録更新!」というニュースを見ることはありますが、結局覚えていないとなることが多いですよね。
そこで今回は日本のアニメ映画の興行収入トップ10をまとめました。ぜひ予想しながら楽しんでください!
そもそも興行収入ってなに?
ではランキングの前に、まずは興行収入について学んでおきましょう。
興行収入の定義と重要性
興行収入とは、映画館が観客から得た入場料金の総額です。
これは映画のヒット規模を示す最も分かりやすい指標であり、作品の評価や市場の動向を知る上で重要なデータとなります。製作側にとっても、製作費の回収や続編製作の判断材料の要素となることが多いです。
アニメ映画の興行収入が大切な理由
制作に莫大な時間と費用がかかることが多いアニメ映画。そのため、興行収入は製作費を回収し、スタジオが良質な作品を作り続けるために不可欠です。
ヒットすればクリエイターの評価やIPの価値が高まります。それだけでなく、続編や関連グッズ展開など、さらなる発展に繋がることも。そのため、興行収入は重要な指標となります。
歴代アニメ映画興行収入ランキング
それでは日本の歴代アニメ映画の興行収入ランキングを見ていきましょう!
ぜひ作品を思い出し、順位も予想してみてください。

まずは10位から6位まで!
第10位 「すずめの戸締まり」 147.9億円(2022年)

九州の少女すずめが災いの扉を閉じていく物語。ストーリーはもちろん、新海誠監督が手がける美しい映像も人気の要因です。
公開からわずか87日で観客動員数が1000万人を突破するなど、驚異的なスピードで観客を動員しました。
第9位 「崖の上のポニョ」 155.0億円(2008年)

崖の上の少年・宗介と魚の子・ポニョとの心温まる交流を描いた作品。
大橋のぞみと藤岡藤巻の歌う主題歌も人気となり、オリコンシングルデイリーチャートで最高3位を獲得しました。これはジブリ映画では当時歴代最高の順位でした。
第8位 「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」 158.0億円(2024年)

大人気アニメ「名探偵コナン」シリーズの27作目。人気キャラクターである怪盗キッド、服部平次が同時に登場し、しかも戦う珍しい作品となっています。
また、舞台となった北海道・函館市に聖地巡礼で訪れるファンも多く、函館市は2000万円の予算をつけ、スタンプラリーやフォトスポットの設置などファンを迎える準備したそう。
第7位 「THE FIRST SLAM DUNK」 158.7億円(2022年)

© 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners
井上雄彦による不朽の名作バスケットボール漫画『SLAM DUNK』。1996年に連載終了した同作を、原作者自身の監督・脚本で新たにアニメ映画化されました。原作の山王工業戦を軸に、ポイントガード宮城リョータの過去と現在を描き出しています。
結果として業界初の国内超ロングラン(39週)上映、300スクリーンの継続上映と人気が持続した稀有な作品です。
第6位 「ハウルの動く城」 196.0億円(2004年)

宮崎駿監督がダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学を原作に映画化した作品。他社原作は『魔女の宅急便』以来15年振りです。魔女の呪いで老婆にされた少女ソフィーと、魔法使いハウルの奇妙な共同生活を描いています。この作品では、ソフィー役として倍賞千恵子さん、ハウル役として木村拓哉さんが声の出演をしたことも話題になりました。

続いて5位から!果たして1位は?
ここまでの作品はいかがでしょうか。2020年代の作品が2つランクインするなど、比較的最近の映画も集客が大きいことがわかりますね。
それでは5位から1位までを見てみましょう!
第5位 「もののけ姫」 201.8億円(1997年)

宮崎駿監督が構想16年、制作期間3年をかけて完成させた大作。中世の日本を舞台に、自然と人間の共存という普遍的なテーマを壮大なスケールと深遠なメッセージ性で描いています。
結果として当時の日本映画の興行収入記録を塗り替える大ヒットとなり、国内外で高く評価されています。
第4位「ONE PIECE FILM RED」203.4億円(2022年)

週刊少年ジャンプで連載中「ONE PIECE」の映画版。前作「ONE PIECE STAMPEDE」から3年ぶりの新作で、作者・尾田栄一郎が「総合プロデューサー」を務めています。
この作品のテーマの1つが、ウタが歌う音楽。それに伴い、Ado、中田ヤスタカ、大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)、Vaundyなど主題歌、劇中歌も豪華な布陣となっています。
第3位 「君の名は。」 251.7億円(2016年)

新海誠監督によるオリジナル長編アニメーション。夢の中で入れ替わる少年と少女の奇妙な体験と、千年ぶりとなる彗星の接近を軸に、壮大な「出会い」の物語が描かれます。
ちなみに、舞台の1つとなった岐阜県の飛騨古川エリアには、現在でも多くのファンが聖地巡礼を行なっているそうです。
第2位 「千と千尋の神隠し」 316.8億円(2001年)

2位は300億円を突破!不思議な世界に迷い込んだ少女・千尋が、様々な出会いを経て成長していく姿を描いた冒険ファンタジーです。
この作品の特徴である独特の世界観、個性的なキャラクター、普遍的なテーマが多くの観客の共感を呼び、長年にわたり日本映画の興行収入歴代1位を保持。
ベルリン国際映画祭金熊賞、アカデミー長編アニメ映画賞も受賞しました。
第1位 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」 404.3億円(2020年)

1位は驚異の400億円台!吾峠呼世晴による人気漫画『鬼滅の刃』のTVアニメに続く物語を映画作品。
原作の人気に加え、ufotableによる圧倒的な映像クオリティと感動的な物語が社会現象を巻き起こし、日本映画の歴代興行収入記録を更新しました。
カテゴリー分けしてみると……
いかがでしたでしょうか。大別すると、スタジオジブリ制作が4つ、新海誠監督作品が2つ、週刊少年ジャンプの作品が3つ、名探偵コナンシリーズが1つという結果になりました。
また、10位〜6位は150億円前後、6位〜4位が200億円前後、上位の3つは大幅にジャンプアップする形となっています。

まとめ
いかがでしたか?思っていたより2020年以降の作品が多い印象を受けた人も多いのではないでしょうか。
ぜひこのランキングを見ながら、友達や家族にクイズを出してみてください!きっと盛り上がるはずです。
