アニメコラボの企画書の作り方と必須項目|版元に採用されるコツを解説

アニメコラボの企画書は、IPホルダーである版元(権利元)の許諾を得るために欠かせない提案資料です。コラボ企画の概要や費用感、スケジュールなどを整理し、版元に企画の実現性やメリットを伝える役割があります。

しかし、初めてアニメとのコラボを企画する場合、企画書に何を記載すればよいのか悩む担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、アニメコラボの企画書の書き方や必須項目、版元に採用されるコツを解説します。ぜひ企画書の作成にお困りの方はぜひ参考にしてください。

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目次

アニメコラボの企画書とは?

アニメコラボの企画書とは、アニメやキャラクターの権利元にコラボ企画を提案し、許諾承認を得るための資料です。まずは、アニメコラボの企画書の役割やプレゼン資料との違いを解説します。

アニメコラボの企画書の目的と役割

アニメコラボの企画書の目的は、IPホルダーである版元(権利元)にコラボの実現による価値を検討してもらうことです。企画の目的や内容、ターゲット、販売計画、スケジュールなどを整理し、コラボによるロイヤリティ収益やファンへの影響を伝える必要があります。

主な提出先は、IPを管理する権利元(版権元)やライセンス窓口となる企業です。作品によって、出版社やアニメ制作会社などが窓口となっています。

アニメコラボの企画書と一般的なプレゼン資料の違い

アニメコラボの企画書とプレゼン資料は混同されやすいものの、使われ方に大きな違いがあります。

プレゼン資料は、担当者による口頭での説明を前提にした資料であるのに対し、アニメコラボの企画書は相手に読んでもらうための資料です。提出後は版元の社内で回覧されるケースが多いため、口頭で説明しなくても内容が伝わるよう作成する必要があります。

企画の目的・背景はもちろん、コラボの概要や費用計画、スケジュールなど、必要な情報が漏れなく伝わることを意識しましょう。

アニメコラボの企画書を作成する前の確認事項

アニメコラボの企画書を作るときは、まずコラボを実現できる見込みがあるかを確認することが大切です。時間をかけて企画書を作っても「そもそもコラボができない」「条件が合わない」となれば、作業が無駄になってしまいます。

ここでは、アニメコラボの企画書を作成する前に確認しておきたいポイントを解説します。

そもそもコラボが可能な作品か

最初に確認したいのは、コラボが可能な作品かどうかです。いくら自社商品・サービスとの相性が良くても、作品によっては以下の理由からコラボを断られる場合があります。

  • 作品がアクティブな状態か(作品の続編があるか、SNSアカウントは更新されているかetc...)
  • 直近6ヶ月以内に同業他社(競合)と同様の企画でコラボを実施している

コラボの可否は版元ごとに異なるため、公式情報を確認したうえで、まずは問い合わせてみましょう。

費用やスケジュールの条件が合うか

アニメとのコラボを検討するときは、費用感やスケジュールが折り合うか確認することも大切です。

版元に支払うライセンス使用料は、ミニマムギャランティー(最低保証金)とロイヤリティー(販売額に応じた使用料)で構成されます。費用相場は作品や契約内容によって異なるので、予算の範囲内でコラボできるか事前にチェックしておきましょう。

スケジュールについては、企画の提案から契約、デザイン制作、監修、製造、販売開始までの工程を整理します。特に、権利元による監修では修正や再提出が発生する可能性があるため、余裕のある計画が必要です。

アニメコラボの企画書の作り方・書き方【4ステップ】

アニメコラボの企画書は、以下4つのステップに沿って作成するのが基本です。

ここから順に解説します。

STEP1:課題の整理と目的の明確化

まずは、自社の現状とアニメコラボの目的を整理しましょう。「若い世代への認知拡大」「新商品の売上向上」など、アニメコラボで実現したい成果を明確にすることが大切です。

目標とする成果は、可能な限り数値化しておくことで施策の効果を検証しやすくなります。売上高や販売数量、キャンペーン参加者数、Webサイトへの流入数など、企画の目的に合ったKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。

STEP2:作品(アニメ)の選定と分析

企画の目的が定まったら、コラボ相手となるアニメ・キャラクターを選定します。作品の知名度や人気度だけでなく、自社商品との親和性やターゲットとの相性を踏まえて検討することが大切です。

候補を決めた後は、作品の分析に進みます。作品のジャンルや世界観、主要キャラクターの特徴、ファン層、放送・配信状況、過去のコラボ実績などを調べておきましょう。

作品の分析では、自社の商品・サービスとの接点を整理することも重要です。食品であればキャラクターの好物、アウトドア用品であれば作品の舞台など、自然な関連性を見つけることで、コラボの企画意図を説明しやすくなります。

STEP3:コラボ企画・コンセプトの設定

作品が決まったら、コラボの企画・コンセプトを設定しましょう。「自社の強み×作品の魅力=顧客にとっての価値」を1文にまとめることで、企画の軸が明確になり、関係者の認識もそろいやすくなります。

商品の仕様やプロモーションの内容に一貫性を持たせるためにも、誰にどのような価値を届けたいのかを整理しておくことが大切です。

STEP4:商品・販促・販路・スケジュールの詰め込み

最後に、企画を実行に移すために必要な内容を詰めていきます。具体的には、以下4つの項目を考えておきましょう。

  • 商品:種類や仕様、販売価格、予定数量、デザインなど
  • 販促方法:SNSやWeb広告、店頭装飾、プレスリリースなど
  • 販売チャネル:実店舗やECサイト、イベント会場など
  • スケジュール:情報公開や予約開始、販売開始の時期など

内容が確定していない項目は、現時点での想定や案として記載しても問題ありません。未確定事項と権利元への相談事項を整理しておくことで、実現に向けた協議を進めやすくなります。

アニメコラボの企画書に入れるべき7つの必須項目

アニメコラボの企画書には、版元が実現性を判断するために必要な情報を記載する必要があります。本章では、アニメコラボの企画書に入れるべき、7つの必須項目を紹介します。

  1. 会社概要・実績
  2. コラボ企画の目的と背景
  3. 作品(アニメ・キャラクター)の選定理由
  4. 企画概要(展開する商品・サービスの詳細)
  5. 版元への依頼事項
  6. 費用計画・概算の売上シミュレーション
  7. 発売・実施までのスケジュール

版元や作品によっては、Excel形式のコンセプトシートや商品化申請書の提出を求められる場合もありますが、基本の記載情報は同じです。項目ごとに書くべき内容を詳しく見ていきましょう。

1. 会社概要・実績

会社概要・実績は、自社の信頼性を示すために重要な項目です。社名・所在地・設立年といった基本情報のほか、展開している事業や商品を記載してください。

また、過去にコラボ商品やコラボイベントの実績があれば、会社概要と合わせて記載しましょう。販売数量や売上、キャンペーンの参加者数など、具体的な数値を示すと説得力が高まります。

社内にコラボの実績がない場合、共同商品開発のような大規模な企画を提案しても、許諾を得られない可能性が高いです。SNSキャンペーンのように、まずは小さい施策で実績を重ね、次回以降の企画書に活かしていくことが大切です。

2. コラボ企画の目的と背景

コラボ企画の目的と背景は、企画書のなかでも版元が特に重視する部分です。「なぜアニメコラボを実施したいのか」「どのような課題を解決したいのか」を具体的に記載しましょう。

新規顧客の獲得や既存顧客との接点づくりなど、自社の課題にアニメコラボが有効な理由を説明できるとベストです。過去の施策結果や市場調査といったデータも交えると、企画の必要性や説得力をより高められます。

3. 作品(アニメ・キャラクター)の選定理由

作品(アニメ・キャラクター)の選定理由は、版元にとっても気になる項目のひとつです。具体的には、以下のような内容を明記しましょう。

  • 作品の世界観と商品の接点(親和性)
  • 作品のファン層と自社ターゲットの重なり
  • コラボによる相互メリット

ファン層や市場の情報は、公式情報や調査データなど、根拠のある内容を使うのが基本です。作品への理解が伝わるよう、アニメの放送日や映画の公開日、周年などのタイミングに触れるのも良いでしょう。

4. 企画概要(展開する商品・サービスの詳細)

企画概要は、どのような商品・サービスを展開するかを説明する項目です。以下のような詳細情報を整理して記載しましょう。

  • コラボの形態(共同商品の開発やSNSキャンペーンなど)
  • 施策の名称
  • 販売価格
  • 予定数量
  • 販売期間
  • 展開場所
  • プロモーション施策

企画書の中心となる項目なので、箇条書きや図解を用いながら、内容をひと目で把握できるようにまとめるのがポイントです。イメージ図やラフのデザイン案を添えると、完成形が伝わりやすくなります。

5. 版元への依頼事項

企画を実現するために、版元へ依頼したいことを記載する項目です。依頼内容の例としては、公式SNSでの告知協力やオリジナルデザインの描き下ろしなどが挙げられます。

依頼内容が曖昧だと、版元が必要な許諾範囲を判断しにくくなり、その後の調整に時間がかかる可能性もあります。版元の方針や契約条件によって対応範囲が異なるため、企画時点でしっかり擦り合わせておきましょう。

6. 費用計画・概算の売上シミュレーション

費用計画・概算の売上シミュレーションでは、企画の規模感を数字で示します。費用内訳別に、概算金額を記載しましょう。

【アニメコラボにかかる費用内訳】

  • ライセンス使用料
  • 商品開発費
  • デザイン制作費・製造費
  • 広告宣伝費

概算金額では、「試作〇回分」「ロイヤリティ率〇%を想定」など、費用の算出根拠をあわせて記載することが大切です。売上シミュレーションでも、「上代(販売価格)×販売数=売上見込み」という計算の根拠を添えることで、数字の信頼度が高まります。

7. 発売・実施までのスケジュール

発売・実施まで、無理のないスケジュールで進行できるかを示す項目です。版元に提出する企画書には、契約締結から商品開発、販売まで、各工程での想定スケジュールを記載しましょう。

スケジュールは、希望の発売日から逆算して組むのがポイント。版元の確認や監修では、修正のやり取りが多く発生するため、通常の1.5〜2倍の余裕を持たせておくと安心です。

版元に採用されるアニメコラボの企画書を作成するコツ

版元に採用されるアニメコラボの企画書を作成するには、以下3つのコツを押さえておくことが大切です。

企画書作成のコツ詳細
1. 作品と自社商品の親和性を明確にするファン層や作品の魅力を踏まえ、選定理由を具体的に説明する
2. 版元やファンにとってのメリットを示す「コラボによってどのような相乗効果があるか」「ファンに新たな価値を提供できるか」を明記する
3. 数値や根拠を示して実現性を伝える概算の売上やスケジュールには、計算のロジックや逆算の考え方を添える

企画書に記載した内容が、そのまま許諾されるとは限りません。使用できる素材や販売条件などについては、版元の方針に合わせて調整する姿勢も求められます。企画書の提出前に、NG項目や費用条件を確認しておくのも良いでしょう。

アニメコラボの企画書づくりが難しい場合は「アニメトコラボ」へ

アニメコラボの企画書を作成するときは、版元が知りたい情報を漏れなく伝えることが重要です。コラボの目的や作品の選定理由、費用計画などを明記し、双方にとってのメリットと実現可能性を示しましょう。

初めての企画書づくりで負担が大きいという場合は、専門知識が豊富な外部パートナーを活用するのもおすすめです。「アニメトコラボ」では、累計100企画以上のコラボ実績を活かし、版元の審査を通過するための企画書作成をサポートしています。

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