『世界名作劇場』の歴代作品一覧!『フランダースの犬』から『レ・ミゼラブル』まで名作をプレイバック
『世界名作劇場』は、世界の名作文学を原作としたテレビアニメシリーズです。1975年の『フランダースの犬』から始まり、2009年の『こんにちは アン〜 Before Green Gables』まで、全26作品が制作されました。
子どもの頃は、日曜日の夜19時30分にテレビの前に集まり、『世界名作劇場』を見ていたという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、『世界名作劇場』の全26作品を一覧で紹介するとともに、世代ごとの名作を振り返っていきます。ぜひ名場面や主題歌なども思い出しながら、自分が夢中になった一作を探してみてください。
『世界名作劇場』とは?1975年から続く日本アニメシリーズ
『世界名作劇場』は、世界の児童文学や名作小説を原作にしたテレビアニメシリーズです。日本アニメーションが制作を手がけ、フジテレビ系列で毎週日曜19時30分から放送されました。
第1作目は、1975年放送の『フランダースの犬』。その後は冠スポンサーの名称を変えながら放送が続き、シリーズは累計26作品にのぼります。
また『世界名作劇場』は、高畑勲監督や宮崎駿監督をはじめ、日本アニメーション界の巨匠たちが演出・美術に携わっていたことでも有名です。徹底的なロケハンに基づいたリアルな生活描写や旅先の美しい風景は、同シリーズならではの魅力と言えるでしょう。
『世界名作劇場』の歴代作品一覧【全26作品】
まずは、『世界名作劇場』シリーズの全26作品を一覧でご紹介します。「子どもの頃に夢中になった!」「なんとなくタイトルは覚えている」というタイトルを探してみましょう。
| 放送年 | 作品 | 話数 |
| 1975年01月05日~1975年12月28日 | フランダースの犬 | 全52話 |
| 1976年01月04日~1976年12月26日 | 母をたずねて三千里 | 全52話 |
| 1977年01月02日~1977年12月25日 | あらいぐまラスカル | 全52話 |
| 1978年01月01日~1978年12月31日 | ペリーヌ物語 | 全53話 |
| 1979年01月07日~1979年12月30日 | 赤毛のアン | 全50話 |
| 1980年01月06日~1980年12月28日 | トム・ソーヤーの冒険 | 全49話 |
| 1981年01月04日~1981年12月27日 | ふしぎな島のフローネ | 全50話 |
| 1982年01月10日~1982年12月26日 | 南の虹のルーシー | 全50話 |
| 1983年01月09日~1983年12月25日 | アルプス物語 わたしのアンネット | 全48話 |
| 1984年01月08日~1984年12月23日 | 牧場の少女カトリ | 全49話 |
| 1985年01月06日~1985年12月29日 | 小公女セーラ | 全46話 |
| 1986年01月05日~1986年12月28日 | 愛少女ポリアンナ物語 | 全51話 |
| 1987年01月11日~1987年12月27日 | 愛の若草物語 | 全48話 |
| 1988年01月10日~1988年12月25日 | 小公子セディ | 全43話 |
| 1989年01月15日~1989年12月24日 | ピーターパンの物語 | 全41話 |
| 1990年01月14日~1990年12月23日 | 私のあしながおじさん | 全40話 |
| 1991年01月13日~1991年12月22日 | トラップ一家物語 | 全40話 |
| 1992年01月12日~1992年12月20日 | 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー | 全40話 |
| 1993年01月17日~1993年12月19日 | 若草物語 ナンとジョー先生 | 全40話 |
| 1994年01月16日~1994年12月18日 | 七つの海のティコ | 全39話 |
| 1995年01月15日~1995年12月17日 | ロミオの青い空 | 全33話 |
| 1996年01月14日~1996年08月18日 | 名犬ラッシー | 全26話 |
| 1996年09月01日~1997年03月23日 | 家なき子レミ | 全26話 |
| 2007年01月07日~2007年12月30日 | レ・ミゼラブル 少女コゼット | 全52話 |
| 2008年01月06日~2008年12月28日 | ポルフィの長い旅 | 全52話 |
| 2009年04月05日~2009年12月27日 | こんにちは アン〜 Before Green Gables | 全39話 |
『世界名作劇場』シリーズは、1975年から1997年までの地上波時代に23作品、2007年から2009年のBSフジ時代に3作品が制作されました。一覧形式で並べると、半世紀近くにわたって作品が生み出されてきたことがわかります。
【世代別】あなたが見ていた『世界名作劇場』はどれ?
『世界名作劇場』は放送期間が長いぶん、世代によって観ていた作品が大きく異なります。大人になった今だからこそ観たい、懐かしの名作たちを振り返ってみましょう。
【1970年代】『フランダースの犬』『赤毛のアン』

アニメ放送が開始した1970年代は、まさにシリーズの原点である作品が生まれた時代です。なかでも『フランダースの犬』で、ネロとパトラッシュが静かに息を引き取るラストは、日本アニメ史でも屈指の名シーンとして語り継がれています。(幸せがすぐそこまで来ていたのに一晩遅かった。という事実がまた残酷な描写でした…)

『赤毛のアン』は、おしゃべり好きな少女アンの成長を描いた人気作。ちょっとした出来事も想像力を膨らませて物語にしてしまうアンの姿に、「こんな女の子になりたい!」と憧れた女性も多いのではないでしょうか。
穏やかで優しいダイアナと心を通わせていく姿も印象的で、腹心の友だと誓いを立てるシーンは筆者自身もお気に入りです。少女の心理描写を丁寧に描いた本作は、高畑勲監督の代表作としても高く評価されています。
【1980年代】『トム・ソーヤーの冒険』『小公女セーラ』

1980年代に入ると、少年少女の冒険や成長を描いた作品が続々と登場し、子ども心をつかむ個性豊かな名作が生まれました。
『トム・ソーヤーの冒険』は、いたずら好きな少年トムが、親友ハックルベリー・フィンとともにミシシッピ川流域で数々の冒険を繰り広げる物語です。自分の葬式に紛れ込んで村人たちを驚かせる痛快な場面もあれば、宿敵インジャン・ジョーと対峙するスリリングな場面もあり、観ていて飽きない展開が魅力。これまでの悲劇的な名作劇場とは異なり、少年らしい自由奔放さを感じられる作品でした。

1980年代の名作を語るなら、『小公女セーラ』もはずせませんよね。大富豪の娘として何不自由なく育ったセーラが、父の死をきっかけに使用人へと身分を落とされるという衝撃展開が話題になりました。
屋根裏の劣悪な部屋に住まわされ、まともな食事も与えられず、極めつけはミンチン先生からの理不尽な叱責と体罰まがいの扱い。令和の今ならクレームが殺到し、放送中止レベルと言われても不思議ではない容赦のなさです。
トラウマ描写も多い作品ですが、数々の仕打ちを受けても気高さを失わないセーラの姿は、本当の強さとは何かを感じさせてくれるものでした。
【1990年代】『七つの海のティコ』『名犬ラッシー』

1994年に放送された『七つの海のティコ』は、海洋学者の娘フィオナと家族のように育った巨大なシャチのティコが、伝説のヒカリクジラを追って海を旅する物語です。
『世界名作劇場』シリーズとしては異例の完全オリジナル作品で、世界中の海を舞台にした冒険が壮大なスケールで描かれました。物語の終盤で、アルを救うためにティコが命を落とすシーンには、心を揺さぶられた方も多いでしょう。

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『名犬ラッシー』は、少年ジョンと愛犬ラッシーの絆を描いた人気作です。赤ちゃんコリー犬のラッシーが賢く成長していく姿は、健気でかわいらしく、犬を飼いたくなった方も多いはずです。
最大の見どころは、ラッシーが、新たな飼い主のもとから何百キロも離れたジョンのもとへ歩いて帰ろうとするエピソード。放送が打ち切りになったことで話は凝縮されていますが、孤独で辛い旅路を乗り越えてジョンと再会するシーンは、シリーズ屈指の号泣ポイントでした。
【2000年代】『レ・ミゼラブル 少女コゼット』『ポルフィの長い旅』

BSフジでシリーズが復活した2000年代には、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』をはじめ3作品が放送されました。
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』は、ヴィクトル・ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』を、少女コゼットの視点から描いた作品です。母ファンティーヌと離れて暮らすことになるコゼットですが、預け先のテナルディエ夫妻のもとで待っていたのは、過酷な生活と理不尽な仕打ち。それでも健気に耐え忍ぶ姿には、『世界名作劇場』ならではの魅力が詰まっています。
元徒刑囚のジャン・ヴァルジャンと出会い、明るく成長していく過程も、大人になってから見返すと親のような気持ちで見守りたくなります。

『ポルフィの長い旅』は、大地震で両親を失った少年ポルフィが、生き別れになった妹ミーナを探して旅に出る物語です。ギリシャからイタリア、フランスへと国境を越えてさまざまな人と出会い、ときに裏切られながら苦難の旅を続けていきます。
賛否両論がわかれた作品でしたが、物語の中盤からは歴代名作劇場のキャストがゲスト出演したことでも話題になりました。
『世界名作劇場』で動物キャラクターが愛される理由
『世界名作劇場』を語るうえで欠かせないのが、主人公に寄り添う動物キャラクターたち。『フランダースの犬』の老犬パトラッシュ、『母をたずねて三千里』でマルコの旅に付き添う猿のアメデオ、『あらいぐまラスカル』のラスカルなど。挙げていけばきりがないほど、シリーズには印象的な動物たちが数多く登場します。
ときには主人公の心の支えとなり、ときには一緒に困難へ立ち向かう存在となる動物キャラクター。重く辛いテーマが多いシリーズのなかで、動物たちの存在は物語に温かみと救いを与えていたのかもしれません。
言葉が通じない動物だからこそ、視聴者の子どもに絆や別れというテーマをより直感的に伝える存在だったのだと思います。
『世界名作劇場』で懐かしい子ども時代に戻ろう
『フランダースの犬』や『小公女セーラ』をはじめ、数々の名作を生み出してきた『世界名作劇場』シリーズ。子どもの頃はただ「ワクワクする」「悲しい」と感じていた作品も、大人になると違う見方で楽しめるかもしれません。
ぜひお気に入りの作品を見返して、懐かしい子ども時代にもう一度戻ってみてはいかがでしょうか。