191年の歴史を誇る美濃和紙の老舗文具メーカー「古川紙工」。同社が手掛ける心温まる紙文具と、世界中で愛されるTVアニメ「アルプスの少女ハイジ」が出会いました。
素朴であたたかいハイジの世界観が、和紙の風合いと見事に融合したコラボレーションです。
「なぜハイジだったのか」「コラボに込められた想い」とは?企画の担当者様にお話を伺いました!

191年の歴史、美濃和紙で暮らしに彩りを
──まずは古川紙工様について教えてください。
担当者:当社は、美濃和紙の産地・岐阜県美濃市で1835年(天保6年)に創業しました。2025年で191年目を迎える老舗文具メーカーです。
ほっこりかわいいデザインを大切に、暮らしに寄り添う紙文具を企画・製造・販売しています。
──代表的な商品はありますか?
『そえぶみ箋』です。1枚に7行のという、とっても小スペースなお手紙で、手紙としてはもちろん、メモ用紙としても気軽に使えます。
2007年の発売当初はほんの数種類だったデザインも、季節ごとに新しい柄を作り、これまで500種類以上を発売。現在は当社イチの大ヒット商品です。
ほかにも美濃和紙商材は、業界シェアNo.1を誇ります。
「紙でなければできない新しいカタチ」を、美濃和紙の産地である岐阜から発信し続けています。

ハイジの『素朴であたたかい雰囲気』が和紙と相性◎!
──コラボに至った経緯を教えてください。
担当者:社内にもファンが多く、世界観に惹かれていた作品でした。
コラボに関するお声がけをいただき、「ぜひやりたいね」と一気に企画が進んだ形です。
まずはラフを作成して小売店様にお見せしたところ、「かわいい!」と大変好評でした。これを受けて、正式に商品化が決定しました。
──誰もが知る有名な作品ですから、ファンも多いですよね!どんな所に親和性を感じましたか?
担当者:ハイジの持つ“素朴であたたかい空気感”が、当社の文具ととても相性がよいと感じました。
自然の中で自由に過ごすハイジや動物たちのシーンは、和紙の風合いややわらかなイラストともよく合います。雑貨としての世界観づくりにもぴったりでした。

表情は“あえて描かない” 楽しそうな空気感&心踊る雑貨感
──今回のコラボの目玉、注目ポイントはなんですか?
担当者:発売が夏だったので、さわやかな自然の中でハイジたちがのびのびと過ごす雰囲気を大切にしました。
あえて表情をしっかり描きすぎず、遠くからでも“楽しそうな空気”が伝わるようなイラストに。全体として、手帳やレターに貼ったときにちょっと嬉しくなるような「雑貨感」を意識しています。


──おすすめのコラボグッズと、その理由も教えてください!
担当者:おすすめは「透明シールシート」です。ノートや手帳に貼るだけで、ハイジの世界観を日常の中にさりげなく取り込めるアイテム。
透け感があるので背景となじみやすく、シンプルに貼るだけでもかわいく仕上がります。


気づいたらユキちゃんばかりに!? 制作の裏話
──コラボにまつわる裏話がありましたら教えてください。
担当者:ハイジは、雑貨としてかわいく見せるためのサイズ感や書き方の調整が意外と難しく、何度も描き直しました。
その一方で、ヤギのユキちゃんは最初のラフで「これでいこう」とすぐ決まったのです。描きやすさもあって、つい手が伸びる存在でした。
すると、商品を並べて見ていた時に「…あれ? ユキちゃん、ちょっと多くない?」と気づき、思わず笑ってしまいました(笑)。

「懐かしくてかわいい」SNSでも大反響!
──リリース後、反響はありましたか?
担当者:SNSでは「懐かしくてかわいい」「やさしいタッチに癒された」などのお声をたくさんいただきました。
特にユキちゃんの人気が高く、ハイジとの組み合わせを楽しんでくださっているのがとても嬉しかったです。
──最後に皆様にメッセージをお願いします!
担当者:素朴であたたかいハイジの世界を、日常の中でそっと楽しんでいただけたら嬉しいです。
お気に入りの文具にふれるたび、心がふっとほどけるような、そんな存在になれたらと思っています。ぜひ、お気に入りを見つけてハイジの世界を楽しんでくださいね!



まとめ
今回のインタビューでは、古川紙工の温かいものづくりへの想いと、「アルプスの少女ハイジ」の持つ魅力が響き合って生まれたコラボレーションの背景が明らかになりました。和紙の風合いを生かし、日常に小さな喜びを届けたいという担当者の願いが、一つひとつの商品に込められています。 アニメファンはもちろん、心なごむ文具を探している方にもとてもおすすめの逸品でした!