東京都で福祉関係のお仕事に従事されている皆さん、「ふくむすび」を利用したことはありますか?
お仕事探しやイベント開催にとても役立つこのサイト。実はこの度特設サイトがリニューアルされたんです。
これを記念して、以前よりコラボ中のハローキティ、そしてFC東京とのコラボイベントが実施されました。イベントの模様も含め、東京都福祉局の「ふくむすび」ご担当者にお話を伺いましょう!
福祉の多様な情報を届ける「ふくむすび」とは?
──まずは「ふくむすび」とはどのようなサービスか教えてください。
担当者: 「ふくむすび」は、東京都が運営するポータルサイトで、福祉に関する様々な情報を発信しています。希望条件を選ぶだけで、働きやすい職場、求人、研修・イベントなど必要な情報を簡単な操作で検索可能です。2018年より提供開始し、今年で8年目となるこのサイト。これまで以上に、若い世代をはじめ多様な方に福祉を身近に感じていただくために、新たにサイトのシンボルとなるロゴマークを作成し、特設サイトもリニューアルしました!

ハローキティとFC東京、それぞれの連携の背景
──この「ふくむすび」がハローキティ、そしてFC東京とコラボしているんですね。
ではまずは、ハローキティとのコラボについて教えてください!
担当者:東京都は、2019年1月に『ハローキティ』を「TOKYO福祉のお仕事アンバサダー」に任命し、福祉の仕事の魅力を伝えるさまざまな取組を展開しています。例えば、ハローキティが福祉の仕事の魅力を伝える動画や広告に登場したり、イベントで福祉についてPRや応援を行ったりしています。
ハローキティが選ばれた理由は、やはり老若男女を問わず、知名度・好感度が高いこと。また、ご当地キティなどに見られるような柔軟なデザイン展開や、メッセージ性を持たせたストーリー展開、様々なキャラクターとコラボができるなど、コラボアプローチの幅広さも大きなポイントでした。


──FC東京とはどのようなコラボを?
担当者: 東京都は、2023年3月にFC東京と「ワイドコラボ協定」という協定を結びました。具体的には以下の内容です。
東京とFC東京のワイドコラボ協定 連携内容
- 文化及びスポーツ振興に関すること。
- 青少年の健全育成に関すること。
- 健康増進に関すること。
- 障がい者支援に関すること。
- 子育ておよび高齢者支援に関すること
- 防災・減災に関すること。
- 環境に関すること。
- その他、地域社会の活性化及び都民サービス向上等に関すること。
※ワイドコラボ協定・・・企業等と複数の政策分野にまたがる包括的・横断的な連携・協力を行っていくための協定。この協定により、地域社会の発展と都民サービスの更なる向上を図っている。
イベントではハローキティの登場で大盛況!
──10月25日(土)に、イベントが行われたと聞いています。どんなイベントでしたか?
担当者:味の素スタジアム 内の青赤パーク supported by JOYPOLISアジパンダ広場(南側広場)にて、FC東京とのコラボ企画として「ふくむすび」のイベントブースを出展しました。ブース横に設けられたハロウィン仕様の特設ステージには、「TOKYO福祉のお仕事アンバサダー」を務めるハローキティも登場しました!会場に集まった多くのサポーターと交流し、賑わいました。
──このイベントで、「特に盛り上がった!」という催しを教えてください!
担当者:「ふくむすび」のマイページ登録を行った方に景品をプレゼントする、ガチャガチャキャンペーンです。FC東京の選手のサイン入りユニフォームや「ふくむすび×ハローキティ」のオリジナルノベルティ(エコバッグ、ステッカー、クリアファイル)など景品も豪華で、多くの方に参加いただきました。
また、「Hello エッセンシャルワーク」ページ内にある適職診断をFC東京の選手に受けていただき、その結果を適職診断パネルとして公開展示いたしました。




──ハローキティの登場はやはり盛り上がりましたか?コラボにまつわる裏話がありましたら教えてください。
担当者:はい!ハロウィン仕様の特設ステージでは、ハローキティから手話を学ぶトークコーナーを実施しました。また、ハローキティとのハイタッチ会は大盛況で、年齢問わず長蛇の列ができるほどでした!
ハローキティとの触れ合いを通じ、「ふくむすび」や福祉のお仕事について理解を深めていただく貴重なステージイベントとなったと感じています。
今回のコラボは、ハローキティのファンの方、サッカーファンの方など多くの方に楽しみながら福祉のお仕事の魅力を知っていただける、良い機会となりました! 今後も、東京都福祉局の施策やメッセージと連動した内容を中心に、より効果的な情報発信を目指します。

「親しみやすくなった」キティが福祉の架け橋に
──今回のイベントの反響はありましたか?
担当者: 福祉に興味をもってくれた方からは「世界的に有名なキティちゃんがアンバサダーになって、とても親しみやすくなり、興味をもつきっかけになった」、「人気者のキティちゃんが福祉について説明してくれることで、理解や興味を得られやすい。もっと続けてほしい」とのうれしい声をいただいています。
──最後に皆様にメッセージをお願いします!
担当者: 東京都では、福祉職場への関心を高め、福祉人材の確保・育成を目的として、「ふくむすび」を展開しています。
新しい「ふくむすび」のロゴは、視野の広がりや人とのつながりを象徴するデザインに。「握手する」「寄り添う」「導く人」を想起させる形を取り入れています。これにより、個々がやさしくつながり合う温かなコミュニティの姿、そして、「あなたと福祉職場をむすぶ」という想いを具現化しています。
また、緑色をベースにした多様な配色は、人の感情や個性をやさしく表現し、福祉の温かさと多様性の象徴でもあります。見る人の心に深く響くようなデザインを通じて、「ふくむすび」は未来の福祉の価値を伝える役割を担っています。 東京都は、今後もこの「ふくむすび」を通じて、福祉の魅力を広く発信し、より多くの方々とのつながりを築いていきます。

まとめ
福祉の仕事という、時にかたいイメージを持たれがちなテーマに対し、FC東京という地域に根差したスポーツチームと、ハローキティという世代を超えて愛されるキャラクターを掛け合わせることで、見事な「化学反応」を生み出した今回の取り組み。スタジアムという多くの人が集まる開かれた場所で、楽しみながら福祉に触れる機会を提供した好事例と言えるでしょう。今後も「ふくむすび」の発信にも注目です。